Smart HomeをDIYする

Apple HomeKit は対応製品が少なくて高価なのでHomebridgeでがんばります

安価なZigbee温度湿度センサー (675円)をHomeKitで使う

こちらに移転しましたので自動転送します。

Zigbeeを使った安価な温度湿度センサを入手しました。AliExpressで送料込みで648円でした。Zigbee2MQTTで問題なく認識され、HomeKitから使用することができました。以前、安価な磁気接触センサを紹介しました。

diysmarthome.hatenablog.com

これと同じシリーズの製品です。同じく単4電池を2本使用しますので、ボタン電池製品と比べて少し大きいです。でも電池の持ちは期待できます。販売ページはこちらです。

https://ja.aliexpress.com/item/1005004745405648.html

開封して分解

箱から出すとこんな感じです。磁気開閉センサと同じ形・大きさですが、温度計・湿度計のマークがプリントされています。写真に見える点のような穴は、ペアリング状態を示すLEDの部分です。ここには写っていないヘリの部分に、リセットボタンの穴があり、そちらにはRESETと書いてあります。

 

 

本体裏蓋をスライドさせると電池ボックスが現れます。

 

 

中央にネジが見えます。これを外して、軽い噛み合わせを外すと、中が見えます。

 

 

磁気接触センサの内部 (下の写真) と比較すると、間違い探しレベルでそっくりです。

 

 

左にあるのがワンチップコンピュータで、ZTUという文字が見えます。TuyaのZigbeeチップです。写真を見比べると、中央ネジ穴の上にあった磁気スイッチ(磁気抵抗センサ)が無くなってます。

 

温度湿度センサ

磁気スイッチが無くなった代わりに、右端下部に6ピンの部品が増えています。これが温度湿度センサのようです。Zigbeeチップからできるだけ離して発熱(全く発熱しませんが)の影響を避けようと配慮されていると思われます。

 

 

この拡大写真を下に示します。

 

8305 BBCT3Aと刻印されています。番号で検索したところSensylinkという会社のI2C接続の温度湿度センサのようです。刻印されている四角にSのマークが会社のロゴで、型番が8305です。

www.sensylink.com

温度誤差は+/-0.5度、湿度は+/- 3.0%だそうで、ちゃんとしてます。前回使用したDHT20と同等の性能です。6個のピンは、電源、グラウンド、I2C信号、校正、警告のピンのようです。

Zigbee2MQTTに接続してHomeKitで使う

次にZigbee2MQTTにペアリングしてHomeKitで使えるようにします。このためには、Zigbee2MQTTサーバが稼働していて、MQTTブローカー (Mosquitto) が動き、Homebridgeが動いていて、さらにHomebridgeにZigbee2MQTTを使用するプラグインが入っている必要があります。これらをRaspbetty Piで動かしてます。

これらの設定に関しては、以下をご覧ください。

diysmarthome.hatenablog.com

まずは、Zigbee2MQTTのwebインタフェースからペアリングします。ペアリングモードがoffに設定してある場合は、webインタフェース右上のPermit join (All)のメニューをクリックしてペアリングを許可します。すると5分間、ペアリングが可能になります。

この状態で接触センサーの横にあるリセットボタンを5秒程度長押しします。するとLEDが点滅してペアリングモードに入ります。ペアリングが終了すると、以下のようにセンサを確認できました。TS0201というセンサとして認識されているようです。写真は液晶表示付きの高そうなセンサですが、これもおそらくは同じZTUチップを使用したセンサだと思われます。

 

mosquitto_subコマンドでモニターします。

% mosquitto_sub -h 192.168.xxx.xxx -t "zigbee2mqtt/#" -v  

しばらくすると

zigbee2mqtt/0x9999999999999999 {"battery":100,"humidity":66.05,"linkquality":163,"temperature":23.82,"voltage":3000}

のように温度、湿度のメッセージが現れました。以下のようにsubscribeするIDを限定すれば、

% mosquitto_sub -h 192.168.xxx.xxx -t "zigbee2mqtt/0x9999999999999999/#" -v 

このセンサからのみの情報が得られます。

HomebridgeにZigbee2MQTT用のプラグインが設定してあれば、あとは自動的に温度・湿度センサとして認識されて、iPhoneMacのホーム.appに表示されます。温度、湿度の一覧に加えられているので、クリックすると、

このように現在温度・湿度の測定結果を見ることができます。センサ名の初期値はIDでしたが、HomeKitで変更しました。

まとめ

Tuyaの安価な温度・湿度センサをHomeKitで使いました。送料込み675円は、HomeKitで使える温度・湿度センサとして最安と思います。ESP32でDIYしても、部品代だけでこの価格を上回ります。しかも電池駆動です。もう少し買い足しても良いかなと思いました。