Smart HomeをDIYする

Apple HomeKit は対応製品が少なくて高価なのでHomebridgeでがんばります

Matterに対応したIKEAのハブDirigera

こちらに移転しましたので自動転送します。

Matterに対応したIKEAZigbee - LAN (Ethernet) ハブがようやく発売されました。早速試してみました。

IKEAのDirigera

IKEAからはTRÅDFRI (トロードフリ) などの名前で、スマートLED電球、スイッチ、センサ、プラグ、ロールカーテンなどが発売されています。これらは全てZigbee接続なので、LAN接続するためのハブ製品「TRÅDFRIゲートウェイ」が用意されていました。この製品がリニューアルして、Matterに対応しました。Dirigera (ディリフィエラ)です。海外ではすでに発売されていたのですが、ディリフィエラと発音するとは知りませんでした。

www.ikea.com

TRÅDFRIゲートウェイは、もともとHAPをサポートしていたので、以前からHomeKitで使用できました。さらに、IKEAZigbee製品は数多く販売されていることもあり、Zigbee2MQTTで全てがサポートされています。

diysmarthome.hatenablog.com

なので、Dirigeraが発売されましたが、すでにIKEA製品をHomeKitで使えている状態ならば、この新製品を購入する必要性は無いです。とはいえ、せっかくの記念すべきIKEAの初Matter製品ですので、ご祝儀で試したいと思いました。

外観

ハブは白い段ボールの箱に入ってます。カラーのロゴや写真も入っていて綺麗です。

開けると、白い丸い円盤型のハブが入ってました。IKEAマークの布のタブがついてます。電池の絶縁用タブでは無いです。電池は入ってません。

本体のほかに、ACアダプター(USB Type-A端子)、電源ケーブル(両端がType-AとType-C)、LANケーブルが付属してます。取り出して電源とLANを接続しました。DHCPが動いているので、アドレスなどは自動割り当てされるはずです。

IKEA Home smartアプリ

IKEAのアプリをiPhoneにインストールします。初期設定をした後は、使わなくなると思われるアプリです。App Storeでは、Dirigera対応バージョンとなってました。読み方はディリゲラでも良かったのかな?

起動すると、自動的にハブを探し始めて、見つかるとハブのファームウェアを更新してくれました。

その後、ハブの裏側のスイッチを押して確認することを求められます。

この後に、IKEAZigbeeバイスを登録します。ペアリングモードにしたデバイスを、ハブに近づければ登録されます。今回は、LED電球を追加しました。IKEAの電球は、2秒ごとに5回短くon/offすると、点滅が始まりペアリングモードになります。

HomeKitに接続する

電球がIKEA Home smartアプリに登録されて、on/offできるようになったところで、今度はHomeKitにハブを接続します。これは通常のHAPアクセサリの登録と同じ手順です。iPhoneのホーム.appから、「アクセサリを追加」を選び、ハブの裏側にあるQRコードを読み込みます。

すると、ブリッジとして登録されます。Homebridgeと同じような、HomeKitに接続するブリッジとして扱われます。

Dirigeraの先に接続されているデバイスは、自動的にホームに表示されます。今回はLED電球を一つだけ登録してありますので、それが見えました。on/offもできました。

  

これはMatterなのか?

ここまでの手順は、旧製品のTRÅDFRIゲートウェイと同じです。旧製品TRÅDFRIゲートウェイの場合は、IKEAZigbee製品を、LAN側にHAPデバイスとして見せてくれていました。新製品DirigeraはMatterに対応したハブなので、Matterデバイスとして見せてくれているのかと想像してます。

ただ、Matterであることを確認できませんでした。Dirigeraの箱にも、マニュアルにも、本体にもMatterの文字やロゴは見つかりません。一方で、iPhoneのホーム.appにハブを登録する場合の手順や表示も、今までのHAPハブと全く同じでした。ホーム.appで電球デバイスの情報を見ても、HAPなのかMatterなのかの表示はありませんでした。

Appleは、HAPとMatterはユーザからは同じに見えてシームレスに使えることを売りにしてました。なので、意図的に同じものに見せている可能性もあります。だとしたら大成功しています。HAPなのかMatterなのか、Appleユーザは気にかける必要がなく、デバイスの選択肢が増えるメリットしかありません。

でもDirigeraが今まで通りHAPを使っている可能性もあります・・・

まとめ

IKEAがMatter対応のハブDirigeraを発売したので、早速試して見ました。これを使うことで、旧製品のHAPハブと全く同じように、IKEAZigbee電球をHomeKitに接続できました。でもDirigeraがMatterで動作しているかどうかは確認できませんでした。

なお、IKEAZigbeeバイスはこれからもZigbee2MQTT経由で使うつもりです。Dirigeraは当分はお蔵入りにして、GoogleAmazonがMatterに対応した時に、また引っ張り出して試してみようと思います。